夜が明けたら君に幸せを。
誰かに言葉を遮られ、その声に驚いて思わず手も離してしまう。
「あれ、萌。来てたの?」
汐江くんに後ろから抱きついたのは、いつものツインテールの女の子だった。
今日はツインテールをツインお団子にしていて、蝶々の可愛い浴衣も着ている。
「朝陽くん浴衣かっこいいー!ねえ、萌の浴衣可愛いー?新しく買ったんだよー!」
「ああ、うん可愛いね」
きっと汐江くんにとっては何気ない一言なんだろうけど、私の胸はちくっと痛んだ。
「ねえ朝陽くん来てるって知ったらみんな喜ぶよ!あっちにクラスの子達数人いるから、行こー!」
「え、あでも俺…」
「行ってきていいよ。花音たちには私から伝えとくから」
「え?…じゃあちょっとだけ顔出してくるね」
ごめん、と謝ってきた汐江くんになるべく笑顔を意識して手を振る。
…仕方ない。汐江くんが人気者なことくらい初めから知ってたんだし。
何を今更少し複雑な気持ちになっているんだろう…。
「…あ、みんな…」
汐江くんが抜けたこと言わなきゃと前を向くと、そこに三人の姿はなかった。
「あれ、萌。来てたの?」
汐江くんに後ろから抱きついたのは、いつものツインテールの女の子だった。
今日はツインテールをツインお団子にしていて、蝶々の可愛い浴衣も着ている。
「朝陽くん浴衣かっこいいー!ねえ、萌の浴衣可愛いー?新しく買ったんだよー!」
「ああ、うん可愛いね」
きっと汐江くんにとっては何気ない一言なんだろうけど、私の胸はちくっと痛んだ。
「ねえ朝陽くん来てるって知ったらみんな喜ぶよ!あっちにクラスの子達数人いるから、行こー!」
「え、あでも俺…」
「行ってきていいよ。花音たちには私から伝えとくから」
「え?…じゃあちょっとだけ顔出してくるね」
ごめん、と謝ってきた汐江くんになるべく笑顔を意識して手を振る。
…仕方ない。汐江くんが人気者なことくらい初めから知ってたんだし。
何を今更少し複雑な気持ちになっているんだろう…。
「…あ、みんな…」
汐江くんが抜けたこと言わなきゃと前を向くと、そこに三人の姿はなかった。