夜が明けたら君に幸せを。
「明日香、保健室行くね。つかまってて」
「…ん」
いつもだったら大丈夫だと遠慮するが、そんな力もなく素直にきゅっと朝陽のセーターを掴む。
熱い…苦しい。いつから熱があったんだろう、全然気づかなかった。
なんだか今日は朝からぼーとするなと思っていたくらいで、まさか熱があるとは思わなかった。
保健室に着くと、ちょうど空いていたベッドに寝かせてもらう。
「…あら、38.0もあるわね。これは親御さんに連絡して迎えにきてもらうしか…」
体温計を見ていた養護教諭の先生がぽつりと呟いた言葉に、ばっと起き上がる。
「明日香?」
「だめ…っ、大丈夫です。一人で帰れます…」
まだ新しい仕事は決まっていないみたいで家にはいるけど、お母さんに電話なんてしたらまた怒られてしまう。
「でも…」
「本当に、大丈夫ですから…」
ベッドからおりて、廊下に出ようとする。…だけど、足がもつれて近くにいた朝陽が慌てて支えてくれた。
「こんなフラフラで一人で帰らせないよ。俺が家まで送るから」
「…ん」
いつもだったら大丈夫だと遠慮するが、そんな力もなく素直にきゅっと朝陽のセーターを掴む。
熱い…苦しい。いつから熱があったんだろう、全然気づかなかった。
なんだか今日は朝からぼーとするなと思っていたくらいで、まさか熱があるとは思わなかった。
保健室に着くと、ちょうど空いていたベッドに寝かせてもらう。
「…あら、38.0もあるわね。これは親御さんに連絡して迎えにきてもらうしか…」
体温計を見ていた養護教諭の先生がぽつりと呟いた言葉に、ばっと起き上がる。
「明日香?」
「だめ…っ、大丈夫です。一人で帰れます…」
まだ新しい仕事は決まっていないみたいで家にはいるけど、お母さんに電話なんてしたらまた怒られてしまう。
「でも…」
「本当に、大丈夫ですから…」
ベッドからおりて、廊下に出ようとする。…だけど、足がもつれて近くにいた朝陽が慌てて支えてくれた。
「こんなフラフラで一人で帰らせないよ。俺が家まで送るから」