ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

ひなこは早速、小日向さんにLINEをすることにした。

何を送ろうかと悩んだが、この前ウケていた妄想話のことを交えたLINEにすることにした。

「小日向さん、新しい妄想話できましたよ!小日向さんバージョンも考えました。この間約束した日どうですか?」と送った。この間の約束とは、また飲みましょうと欲張ってひなこがした約束である。

しばらくすると、返信が返ってきて、「やはり東京出張になってしまったので、日を改めましょう!」と来た。ひなこは残念と思うが、めげずに、「その前日はどうですか?」と後押しした。しかし、「前日は準備したいのでごめんなさい」と言われ、諦めざるを得なかった。

「分かりましたー」と言うと、何を察したか、「美織を誘えば大丈夫でしょ」と余計なお世話をやかれたので、「美織とはいつも遊んでるのでいいんです」と返した。ついでに、「私は小日向さんと遊びたいんです」と言うと、「うぇーい」「また今度ね」とふざけたLINEが来た。

ピロンと音がしたので、また小日向さんからLINEが来たのかと思ったら、相手は廉さんだった。何かと思うと、前回のデートの話だった。まさか本気とは思ってなかったが、行くというなら行こうと思い、「いいですよ」と返しておいた。

そしてひなこは、小日向さんのことはそう毎度うまくいくわけないかと思い、今日は静かな眠りについたのだった。
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