ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約
第5章 返信返ってきた?ラブラブ?LINEタイム
土曜夜市
今日は夏に毎週土曜、二ヶ月間行われている、土曜夜市がある日だった。いつもはひなこ、和真、佳音の三人で来ていたが、今日はあいにく和真が風邪を引いていて、来られなかった。来週にするかという話にもなったが、来週はサークルがあるので、しょうがなく和真抜きで祭りに来ていた。
祭りは毎年恒例、大変な賑わいをみせており、辺りには出店が今か今かと客を待ち望んでいる。ひなこと佳音はこの人混みに嫌気が差していたが、佳音が食べものを見つけると、途端に走り出し、人混みに消えるので、見逃さないようにするので必死だった。そして、見つけた頃には、両手にはたくさんの出店の食べものを持っており、もはやひなこの物色する楽しみはなくなっていた。
ひなこはLINEを見ると、「いいなー」と和真から来ていたので、「いいでしょー、あんたこういう時いつも運がないよね」と返信した。佳音も和真から「お前と今すぐ変わりたいわ、今度会ったら菌うつしてやるよ」と余計なLINEがきていたので、「やですよー」「うつすってことはキスしないといけないですね」と下世話な返信をした。するとすぐに「お前とキスするなら死ねるわ」と辛辣なLINEが来たので、「もちろんこっちもです」とハートを付けて送った。「写真送れよ」とその後来ていたが、佳音はもう気づいていなかった。
しばらく商店街を歩いていると、すれ違う人がみんな頭に光るリボンをしていることに気づいた。佳音は気にもとめていないようだったが、ひなこはとても気になっていた。佳音に「あれ買おうよ」と言うと、佳音は「やですよー」といつもの台詞を言った。ひなこは「お願い」と言うが、やはり「やですよー」とかわされるので、お金払うという約束でどうにか承諾を得た。
ひなこは赤、佳音はピンクにした。佳音は「私、いい歳して恥ずかしいですよー」と言うが、ひなこは至って楽しそうであった。二人で自撮りを取り、割とモテるのでピンショットも撮った。
そして、これはネタになると、さっそく小日向さんに送るのだった。
しかし、いつものように返信がスムーズに来なかったので、「佳音が返信が来ないって泣いてますよ」と送ると、「誰?」「笑」と小日向さんから返信が来た。まあ当然だなとひなこは思った。そして「私の可愛い後輩です」と返信した。さらに「可愛がってあげてください」と返した。
すると、当たり前のように、「知らんがな」「笑」と来たので、ひなこは「ええ、なんで?」と分かりきったことを聞いた。そして、調子に乗って、「今日ツンツンですね!デレが欲しいです」「ひなこ好きだよって言ってください」と大胆なことを言った。
小日向さんは真面目に、「30代のデレとか気色悪すぎて勘弁しておくれ」と来た。ひなこは確かにと思いつつ、とても面白かったのでクスクスと笑っていた。すると、佳音に「キモいですよ」と言われたので、誰かさんと同じだなと思った。
ひなこは「じゃあ20代を思い出して?」「甘酸っぱいあの気持ちを」と冗談めかして言うと、「すいません、酸っぱい思い出だけなんで無理」と、やはり面白い返信が来た。
ひなこは「え、聞きたい」と言い、さらに「これから永山と甘い思い出作りましょう」と言った。すると、しばらく返事が来なかったので、ひなこは「寝たんですか?」「夢で会いましょう」とウザいLINEをすると、珍しく「夢で会いましょ」と好意的な返信が来た。
ひなこは自分の時代が来たと思い、「それは甘い夢ですか?」と送ると、今度は「いや酸っぱいやつ」とすぐに来た。
負けじと「ええ」「キスとかハグをする夢がいいです」と言うと、小日向さんは呆れて、「もうこのLINE見て今酸っぱくなった」という返信を送ってきた。ひなこは「なんでですか」「いいじゃないですか」「なにが駄目なんですか」と送ると、「ほら」「東畑くん狙わないと」「僕のことは置いておいて」と返信が来た。ひなこは自分が狙われてるって分かってるのかと、小日向さんの意地悪さを感じた。
そして、「現実見てるから」「これでも」と送ると、また「東畑くん狙いなさいよ」と来た。ひなこは「小日向さん見てます」と送ると、「すっっっぱ」と同じ流れのLINEが来た。
それからさらに「なんでですか」「嫉妬ですか」「梅干しは梅酒より酸っぱいですよ」と余計なことを送ると、既読は付くが、返信は来なかった。ひなこは「これ小日向さんが返してくれなかったら、私痛いやつですよ」と送ると、ようやく返信が来て、「いや痛いですよ、完全にやべー奴です」とやばい奴認定されてしまった。
その日のLINEは、それから何を送っても返信は返ってこなかったのでそれで終わりだった。
祭りは毎年恒例、大変な賑わいをみせており、辺りには出店が今か今かと客を待ち望んでいる。ひなこと佳音はこの人混みに嫌気が差していたが、佳音が食べものを見つけると、途端に走り出し、人混みに消えるので、見逃さないようにするので必死だった。そして、見つけた頃には、両手にはたくさんの出店の食べものを持っており、もはやひなこの物色する楽しみはなくなっていた。
ひなこはLINEを見ると、「いいなー」と和真から来ていたので、「いいでしょー、あんたこういう時いつも運がないよね」と返信した。佳音も和真から「お前と今すぐ変わりたいわ、今度会ったら菌うつしてやるよ」と余計なLINEがきていたので、「やですよー」「うつすってことはキスしないといけないですね」と下世話な返信をした。するとすぐに「お前とキスするなら死ねるわ」と辛辣なLINEが来たので、「もちろんこっちもです」とハートを付けて送った。「写真送れよ」とその後来ていたが、佳音はもう気づいていなかった。
しばらく商店街を歩いていると、すれ違う人がみんな頭に光るリボンをしていることに気づいた。佳音は気にもとめていないようだったが、ひなこはとても気になっていた。佳音に「あれ買おうよ」と言うと、佳音は「やですよー」といつもの台詞を言った。ひなこは「お願い」と言うが、やはり「やですよー」とかわされるので、お金払うという約束でどうにか承諾を得た。
ひなこは赤、佳音はピンクにした。佳音は「私、いい歳して恥ずかしいですよー」と言うが、ひなこは至って楽しそうであった。二人で自撮りを取り、割とモテるのでピンショットも撮った。
そして、これはネタになると、さっそく小日向さんに送るのだった。
しかし、いつものように返信がスムーズに来なかったので、「佳音が返信が来ないって泣いてますよ」と送ると、「誰?」「笑」と小日向さんから返信が来た。まあ当然だなとひなこは思った。そして「私の可愛い後輩です」と返信した。さらに「可愛がってあげてください」と返した。
すると、当たり前のように、「知らんがな」「笑」と来たので、ひなこは「ええ、なんで?」と分かりきったことを聞いた。そして、調子に乗って、「今日ツンツンですね!デレが欲しいです」「ひなこ好きだよって言ってください」と大胆なことを言った。
小日向さんは真面目に、「30代のデレとか気色悪すぎて勘弁しておくれ」と来た。ひなこは確かにと思いつつ、とても面白かったのでクスクスと笑っていた。すると、佳音に「キモいですよ」と言われたので、誰かさんと同じだなと思った。
ひなこは「じゃあ20代を思い出して?」「甘酸っぱいあの気持ちを」と冗談めかして言うと、「すいません、酸っぱい思い出だけなんで無理」と、やはり面白い返信が来た。
ひなこは「え、聞きたい」と言い、さらに「これから永山と甘い思い出作りましょう」と言った。すると、しばらく返事が来なかったので、ひなこは「寝たんですか?」「夢で会いましょう」とウザいLINEをすると、珍しく「夢で会いましょ」と好意的な返信が来た。
ひなこは自分の時代が来たと思い、「それは甘い夢ですか?」と送ると、今度は「いや酸っぱいやつ」とすぐに来た。
負けじと「ええ」「キスとかハグをする夢がいいです」と言うと、小日向さんは呆れて、「もうこのLINE見て今酸っぱくなった」という返信を送ってきた。ひなこは「なんでですか」「いいじゃないですか」「なにが駄目なんですか」と送ると、「ほら」「東畑くん狙わないと」「僕のことは置いておいて」と返信が来た。ひなこは自分が狙われてるって分かってるのかと、小日向さんの意地悪さを感じた。
そして、「現実見てるから」「これでも」と送ると、また「東畑くん狙いなさいよ」と来た。ひなこは「小日向さん見てます」と送ると、「すっっっぱ」と同じ流れのLINEが来た。
それからさらに「なんでですか」「嫉妬ですか」「梅干しは梅酒より酸っぱいですよ」と余計なことを送ると、既読は付くが、返信は来なかった。ひなこは「これ小日向さんが返してくれなかったら、私痛いやつですよ」と送ると、ようやく返信が来て、「いや痛いですよ、完全にやべー奴です」とやばい奴認定されてしまった。
その日のLINEは、それから何を送っても返信は返ってこなかったのでそれで終わりだった。