ツンデレ王子とメンヘラ姫のペット契約

和真の家

「だいぶ時間かかっちゃった〜」とひなこは大荷物を抱えて返ってきた。

飲み物の他に食べ物も沢山買ってきており、もはやパーティーでもできるのでは？と和真は思った。

二人で氷結で乾杯すると、美織や佳音の話をし、かなり盛り上がった。ひなこも和真も酔っ払いのテンションで、終始ゲラゲラと笑っていた。

ふと、ひなこが佳音を呼ぼうと言い出した。和真はそれは駄目だとひなこが持ち上げたスマホを取ろうとすると、二人はバランスを崩し、和真がひなこの上に覆い被さる形となった。

ひなこは「痛たた」と頭を押さえていた。そこに和真はそのままキスしてしまおうかと酔いのテンションでひなこに顔を近づけた。

あとほんの数ミリというところでひなこが「なんの冗談よ」と和真を突き飛ばし、ことなきを得た。しかし、ひなこは怒っており、「どういうつもり」と和真に詰め寄った。

そして和真が何も答えないので、「帰る」と言い出した。和真はそれは駄目だと思い、佳音を呼ぶという条件でまだひなこはいることになった。

そのあとはお互い沈黙で、ひなこは和真の方は決して見なかった。

和真は自分にとってただの同級生なのになんでそんな雰囲気にしたのかとひなこは動揺していた。

そこに、「主役の登場ですよー」と陽気に登場したのは佳音だった。しかし、佳音は入るなり、「なんですか、この重たい空気」と苦言を呈した。

二人があまりにも黙ってるので、「ほんとしょうがない人たちですね」と二人の目の前でスミノフをイッキ飲みした。

二人は「おいおい」と止めに入ると、「仲直りしますか」と佳音は言い、二人はようやく喋り出したのだった。

ひなこの機嫌が戻った頃、佳音はこっそり和真に「何したんですか」と耳打ちすると、和真は「事故だよあれは」と言い訳をした。

佳音は納得いってない顔をして「ふーん」と言ったのだった。

しかし、ひなこが帰ったあと、ベットの上にあるティッシュの下のものを見つけると「怖いオオカミさんがいるみたいですね」と和真に言うと、「ばか、それはセフレとのだよ」とみえすいた嘘を和真は言った。

佳音は「私が相手してあげましょうか？」と和真にベットに寝そべりながら言うと、和真は静かにベットに近寄り、「お前で俺の相手できんのかよ」と言い、覆い被さった。

佳音はその瞬間「きゃーエッチー」と和真の股間を思い切り蹴飛ばし、和真は「痛てぇ」と悶え苦しむのだった。