こっちおいで
ゼロくん、怒ってる……?
わたしのために。
でも、無理だよ。
あなたじゃ、この男に勝てない。
逃げて。
「勘違いだよ。私は警官だ。町の人を傷つけるわけがないだろう? しかし……上玉だな……きみ」
まずい。
警官が、ゼロを気に入ったようだ。
このままじゃ、わたしたち
2人とも襲われてしまう……!
「あとで君も可愛がってあげよう」
「やめて!」
「黙りなさい」
今日会ったばかりの
名前しか知らない人
だけど
「その子には……ヒドイこと、しないで」
不自由に生きてきて
やっと解放されたんだよね?
なのに
手に入れたのが
こんなにも残酷な未来だなんて
あってほしくないよ――……
「のの」
「……ゼロくん?」
「ぼくは、のののトモダチだ」