3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない
「ふふふ、本当にふたりは仲が良いのね。ののちゃんは昔から可愛かったのよ、理人君」
「そうでしょうね」
サラッと言ったけれど、絶対そんなことを思っていませんよね? 理人さん。
それからも何度か阻止しようとした私の努力も虚しく、食後に祖母はたくさんのアルバムを持ってきた。
「生後間もない写真からいきましょうか」
「そうですね」
祖母に渡されたアルバムを捲る理人さんの隣で、私も変な写真が入っていないか覗き込む。だけどどの写真も上手に撮られたものばかりで、綺麗に生理されていた。
「あ、これがののちゃんの亡くなった両親よ。……ふたりとも本当にののちゃんを大切にしていてね。この写真からも伝わってくるでしょ?」
三人で写る写真を見ると、両親が私を見つめる目は優しくて、ふたりとも笑顔だった。
「ののちゃんのお父さんなんて、生まれてすぐにお嫁に出したくないなんて言い出したのよ? あの時は本当に笑っちゃったわ」
昔を懐かしむ祖母に、私まで目がうるっとなってしまう。
幼稚園から小学校、中学校の入学式までは三人で写っていたのに、途中で私と祖母の写真に変わった。
「そうでしょうね」
サラッと言ったけれど、絶対そんなことを思っていませんよね? 理人さん。
それからも何度か阻止しようとした私の努力も虚しく、食後に祖母はたくさんのアルバムを持ってきた。
「生後間もない写真からいきましょうか」
「そうですね」
祖母に渡されたアルバムを捲る理人さんの隣で、私も変な写真が入っていないか覗き込む。だけどどの写真も上手に撮られたものばかりで、綺麗に生理されていた。
「あ、これがののちゃんの亡くなった両親よ。……ふたりとも本当にののちゃんを大切にしていてね。この写真からも伝わってくるでしょ?」
三人で写る写真を見ると、両親が私を見つめる目は優しくて、ふたりとも笑顔だった。
「ののちゃんのお父さんなんて、生まれてすぐにお嫁に出したくないなんて言い出したのよ? あの時は本当に笑っちゃったわ」
昔を懐かしむ祖母に、私まで目がうるっとなってしまう。
幼稚園から小学校、中学校の入学式までは三人で写っていたのに、途中で私と祖母の写真に変わった。