3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない
その間、何度も見てしまうのは自分のスマホ。なんて連絡を入れたらいいのかわからなくて、家を出てから一度も理人さんと連絡をとっていなかった。理人さんからもメッセージや電話はない。
家に戻ってくれば会えると思っていたけれど、連絡をしない限り理人さんが帰ってこない可能性もある。やっぱり一度、私から連絡をしたほうがいいのかな。
そう思い、朝食を食べながらメッセージ画面を開くものの、なかなか文字を打ち込むことができない。そうこうしている間に、けっこうな時間が経っていた。
「あ、嘘、もうこんな時間?」
急いで残りのご飯を食べて出勤する準備に取りかかる。最後に戸締りを確認して慌てて家を出た。
「あーあ、今日もまた鈴木君お昼一緒に食べられないって」
「……そっか、忙しいんだね、きっと」
残念がる奈津希に、事実を告げられない私はチクリと胸が痛む。
鈴木君は大きなオペに助手として入るから、しばらく勉強に忙しくて一緒に食べられないと奈津希に伝えてある。
幸いにも本当に昨日、難しいケースの患者が転院してきて、外科医一丸となってオペに挑むらしい。研修医の鈴木君もチームに加わり、オペが終わるまでは忙しいらしい。
家に戻ってくれば会えると思っていたけれど、連絡をしない限り理人さんが帰ってこない可能性もある。やっぱり一度、私から連絡をしたほうがいいのかな。
そう思い、朝食を食べながらメッセージ画面を開くものの、なかなか文字を打ち込むことができない。そうこうしている間に、けっこうな時間が経っていた。
「あ、嘘、もうこんな時間?」
急いで残りのご飯を食べて出勤する準備に取りかかる。最後に戸締りを確認して慌てて家を出た。
「あーあ、今日もまた鈴木君お昼一緒に食べられないって」
「……そっか、忙しいんだね、きっと」
残念がる奈津希に、事実を告げられない私はチクリと胸が痛む。
鈴木君は大きなオペに助手として入るから、しばらく勉強に忙しくて一緒に食べられないと奈津希に伝えてある。
幸いにも本当に昨日、難しいケースの患者が転院してきて、外科医一丸となってオペに挑むらしい。研修医の鈴木君もチームに加わり、オペが終わるまでは忙しいらしい。