3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない
理人さんの話に反応してしまうと、すかさず奈津希が「なに? 高清水先生がどうしたの?」と話に入ってきた。
「これまでご飯を食べる時間さえ惜しんで仕事をしていたのに、今ではしっかり休憩をとって嬉しそうに手作り弁当を食べているんだ。医局内みんな驚いているよ」
「なにそれ、素敵! もう~誰よ、不仲説を流したのは。すっごいラブラブじゃない」
興奮する奈津希に拍車をかけるように鈴木君は続ける。
「それに宿直の日以外、病院に泊まらないようになったし、家に早く帰りたいのか気になる患者のケアを周りに任せてくれるようにもなった」
「高清水先生ってば、早く野々花に会いたくて仕方がないんだ」
ふたりに生温かい目で見られ、非常に居たたまれなくなる。でも夫婦円満だと思われているならそれでいい。
「正直、つい最近までは本当に泉のことが心配だったけど、あんな高清水先生を見せられたら安心するしかないよ。うまくいっているみたいでよかった」
しみじみと話す鈴木君に、奈津希は何度も首を縦に振る。
「玉子焼き、ご馳走様」
そう言って立ち上がると、鈴木君は私の肩をポンと叩いて行ってしまった。
「これまでご飯を食べる時間さえ惜しんで仕事をしていたのに、今ではしっかり休憩をとって嬉しそうに手作り弁当を食べているんだ。医局内みんな驚いているよ」
「なにそれ、素敵! もう~誰よ、不仲説を流したのは。すっごいラブラブじゃない」
興奮する奈津希に拍車をかけるように鈴木君は続ける。
「それに宿直の日以外、病院に泊まらないようになったし、家に早く帰りたいのか気になる患者のケアを周りに任せてくれるようにもなった」
「高清水先生ってば、早く野々花に会いたくて仕方がないんだ」
ふたりに生温かい目で見られ、非常に居たたまれなくなる。でも夫婦円満だと思われているならそれでいい。
「正直、つい最近までは本当に泉のことが心配だったけど、あんな高清水先生を見せられたら安心するしかないよ。うまくいっているみたいでよかった」
しみじみと話す鈴木君に、奈津希は何度も首を縦に振る。
「玉子焼き、ご馳走様」
そう言って立ち上がると、鈴木君は私の肩をポンと叩いて行ってしまった。