ねこはちさん〜魔法を手にしたネコ〜
第四話
「や、約束って、何かしたっけ!?」
小学校を出て。
大通りを歩いている。
私の問いかけにねこはちさんは、
「いや、何もしてねぇけどよー」
と、しれっとした様子で答える。
(……調子狂うんだから)
きっとこれが漫画だったら。
私の頭の上に、ぐちゃぐちゃの落書きみたいな丸が、いっぱい描いてあるはず。
もしくは私の顔の周りに、汗マークがぴょこぴょこ飛んでるように描いてあるのかも。
そんなことを考えつつ、先を歩くねこはちさんの後ろをトボトボ歩いていたら。
「おめぇさん、いっつも元気無いなぁ」
振り返りつつ、ねこはちさんが言う。
何だかその言葉にムッときちゃったんだ。
だから、
「友達がたくさんいるねこはちさんには、わからないよ」
なんて、嫌味を言ってしまった。
じわっと目に涙が溜まる。
(だめ、泣いちゃいそう……)
そう思った瞬間。
目から大粒の涙が、こぼれ落ちた。
小学校を出て。
大通りを歩いている。
私の問いかけにねこはちさんは、
「いや、何もしてねぇけどよー」
と、しれっとした様子で答える。
(……調子狂うんだから)
きっとこれが漫画だったら。
私の頭の上に、ぐちゃぐちゃの落書きみたいな丸が、いっぱい描いてあるはず。
もしくは私の顔の周りに、汗マークがぴょこぴょこ飛んでるように描いてあるのかも。
そんなことを考えつつ、先を歩くねこはちさんの後ろをトボトボ歩いていたら。
「おめぇさん、いっつも元気無いなぁ」
振り返りつつ、ねこはちさんが言う。
何だかその言葉にムッときちゃったんだ。
だから、
「友達がたくさんいるねこはちさんには、わからないよ」
なんて、嫌味を言ってしまった。
じわっと目に涙が溜まる。
(だめ、泣いちゃいそう……)
そう思った瞬間。
目から大粒の涙が、こぼれ落ちた。