『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話
ある日の保健室
「イッテー…」
「ワァー、派手にやったね
ケンカ?今どき珍しいね
じゃあ、ここに名前書いて…」
アララ…
目と唇の横の傷から血が滲んでる
せっかくのイケメンくんが台無し
ドラマの撮影かと思っちゃう
【保健室利用者名簿】
「センセー、先に手当てしてよ!
そんなん、後でいいだろ」
「決まりだから、ゴメンネ
ここに、クラスと名前と…」
「わかったよ…
わかった、書けばいんだろ」
[2−A 天ヶ崎 洸太] あまがさき こうた
見たことある名前
こんな背の高い子じゃなかった気がするな…
男子高校生の成長は著しい
「じゃあ、そこ座って…
消毒するね
ハイ…目閉じて…」
目の上の滲んだ血をコットンで拭いた
「イッッッテーーー!!!」
当たり前に
撮影用の特殊メイクじゃなかった
「消毒しなきゃ、バイ菌入っちゃうから…
男の子でしょ!天ヶ崎くん」
「男でも女でも
痛いのは、痛いだろ!」
ちょっとメソメソしてて
かわいいじゃん
「これは結構腫れるかもね…
痛かったね…
…
で、誰とケンカしたの?
相手の子は?
ケガしなかった?」
「知らねーし…そんなん…」
相手をかばってる?
場合によっては
停学か退学あるもんね
もしかして
自分が悪いとか?
「相手も手当てしないと…
もしかして、天ヶ崎くんのボロ負け?」
整った顔立ち
目を伏せると際立つ睫毛
ケンカなんかしなそうな
今どきのかわいい男子高校生だけどな…
「ケンカじゃないから…
ちょっと、転んだだけだし…」
「ちょっと転んだだけでこんなならないって!」
「猫にひっかかれた」
ゥフ…
かわいい嘘
「それは大変!
猫ちゃんは、何年何組?
天ヶ崎くんのカノジョ?」
「…」
アレ?
当たった?
ホントに男女のいざこざ?
「ふーん…そーなんだ
なかなかヤルね!天ヶ崎くんのカノジョ」
今どきの女の子って強いんだね
「…」
男の子が優しいのか…
「まぁ、仲良くね
でも、暴力はよくないよね
ハイ…次、口ね…しみるよ」
「イッッッ…」
痛いの我慢して
かわいいね
せっかく綺麗な顔なのに
傷なんかつけてもったいないよ
手当てしながら見惚れてしまう
目も鼻も口も…
少女漫画から出てきたみたい
当たり前に肌キレイ
でも顎に1個ニキビみっけ!
そこに人間らしさを感じる
コラコラ…
仕事、仕事…
「今日、きっとお風呂しみるね…
お母さんビックリすると悪いから
担任の先生から電話入れてもらう?
えっと…2−Aは…
…
って…アレ?
天ヶ崎くん…???
泣いてる…?????」
「泣いてねーし!」
「消毒そんな痛かった???
それとも、心の傷???」
「ウザ…
その口、ちょっと閉じろ!!!」
「んー………」
手で口を思いっきり掴まれた
男の子の手
大きいし力強くて抵抗できない
カノジョには優しいのに
私には優しくないんだ
「んー…こ、め、ん…なさ…い…んー………」
息できない…
「んー…あまかさき…くん…んー…」
ちょっと言い過ぎたかな?
「子供扱いするな!
親に連絡なんかしなくていいから」
「こめ…ん…んー…こめん…」
ハァ…
大きい手から開放された
ハァ…ハァ…ハァ…
高校生ぐらいって子供扱い嫌がるよね
私もそぉだった
でも…
「子供扱いしたわけじゃなくてね
私が天ヶ崎くんのお母さんだったら
心配だな…って…」
「フ…センセー何歳?」
ん?
今ちょっと笑った?
私がオバサンだから?
「ん?25歳」
25歳の何が悪い!
原稿用紙5枚にまとめて来なさい!
「オレの親、そんな若くないし…
そんな可愛くない」
可愛くない?
可愛くない?
可愛くない?
この場合、誰が可愛いって???
私、なめられてる?
「この学校の生徒は
みんな私の可愛い子供たちだから」
「フ…ハ…
…
オレって、センセーの子供なの?」
笑った
元気そうね
とりあえずよかった!
「うん!
また何かあったらいつでもきてね
ウザいオバサンだけど
恋愛相談もしてるから!」
「そーゆーの…ホント、ウザい」
え!?
機嫌よくなったと思ったのに
ホントわからない
先生失格
「センセーありがと
またね…」
ありがと
ちゃんと言えるんじゃん
ちょっとかわいいじゃん
「うん、お大事にー!」
んー…
難しいな
高校生って
私も高校生だったことあるのにな…
「ワァー、派手にやったね
ケンカ?今どき珍しいね
じゃあ、ここに名前書いて…」
アララ…
目と唇の横の傷から血が滲んでる
せっかくのイケメンくんが台無し
ドラマの撮影かと思っちゃう
【保健室利用者名簿】
「センセー、先に手当てしてよ!
そんなん、後でいいだろ」
「決まりだから、ゴメンネ
ここに、クラスと名前と…」
「わかったよ…
わかった、書けばいんだろ」
[2−A 天ヶ崎 洸太] あまがさき こうた
見たことある名前
こんな背の高い子じゃなかった気がするな…
男子高校生の成長は著しい
「じゃあ、そこ座って…
消毒するね
ハイ…目閉じて…」
目の上の滲んだ血をコットンで拭いた
「イッッッテーーー!!!」
当たり前に
撮影用の特殊メイクじゃなかった
「消毒しなきゃ、バイ菌入っちゃうから…
男の子でしょ!天ヶ崎くん」
「男でも女でも
痛いのは、痛いだろ!」
ちょっとメソメソしてて
かわいいじゃん
「これは結構腫れるかもね…
痛かったね…
…
で、誰とケンカしたの?
相手の子は?
ケガしなかった?」
「知らねーし…そんなん…」
相手をかばってる?
場合によっては
停学か退学あるもんね
もしかして
自分が悪いとか?
「相手も手当てしないと…
もしかして、天ヶ崎くんのボロ負け?」
整った顔立ち
目を伏せると際立つ睫毛
ケンカなんかしなそうな
今どきのかわいい男子高校生だけどな…
「ケンカじゃないから…
ちょっと、転んだだけだし…」
「ちょっと転んだだけでこんなならないって!」
「猫にひっかかれた」
ゥフ…
かわいい嘘
「それは大変!
猫ちゃんは、何年何組?
天ヶ崎くんのカノジョ?」
「…」
アレ?
当たった?
ホントに男女のいざこざ?
「ふーん…そーなんだ
なかなかヤルね!天ヶ崎くんのカノジョ」
今どきの女の子って強いんだね
「…」
男の子が優しいのか…
「まぁ、仲良くね
でも、暴力はよくないよね
ハイ…次、口ね…しみるよ」
「イッッッ…」
痛いの我慢して
かわいいね
せっかく綺麗な顔なのに
傷なんかつけてもったいないよ
手当てしながら見惚れてしまう
目も鼻も口も…
少女漫画から出てきたみたい
当たり前に肌キレイ
でも顎に1個ニキビみっけ!
そこに人間らしさを感じる
コラコラ…
仕事、仕事…
「今日、きっとお風呂しみるね…
お母さんビックリすると悪いから
担任の先生から電話入れてもらう?
えっと…2−Aは…
…
って…アレ?
天ヶ崎くん…???
泣いてる…?????」
「泣いてねーし!」
「消毒そんな痛かった???
それとも、心の傷???」
「ウザ…
その口、ちょっと閉じろ!!!」
「んー………」
手で口を思いっきり掴まれた
男の子の手
大きいし力強くて抵抗できない
カノジョには優しいのに
私には優しくないんだ
「んー…こ、め、ん…なさ…い…んー………」
息できない…
「んー…あまかさき…くん…んー…」
ちょっと言い過ぎたかな?
「子供扱いするな!
親に連絡なんかしなくていいから」
「こめ…ん…んー…こめん…」
ハァ…
大きい手から開放された
ハァ…ハァ…ハァ…
高校生ぐらいって子供扱い嫌がるよね
私もそぉだった
でも…
「子供扱いしたわけじゃなくてね
私が天ヶ崎くんのお母さんだったら
心配だな…って…」
「フ…センセー何歳?」
ん?
今ちょっと笑った?
私がオバサンだから?
「ん?25歳」
25歳の何が悪い!
原稿用紙5枚にまとめて来なさい!
「オレの親、そんな若くないし…
そんな可愛くない」
可愛くない?
可愛くない?
可愛くない?
この場合、誰が可愛いって???
私、なめられてる?
「この学校の生徒は
みんな私の可愛い子供たちだから」
「フ…ハ…
…
オレって、センセーの子供なの?」
笑った
元気そうね
とりあえずよかった!
「うん!
また何かあったらいつでもきてね
ウザいオバサンだけど
恋愛相談もしてるから!」
「そーゆーの…ホント、ウザい」
え!?
機嫌よくなったと思ったのに
ホントわからない
先生失格
「センセーありがと
またね…」
ありがと
ちゃんと言えるんじゃん
ちょっとかわいいじゃん
「うん、お大事にー!」
んー…
難しいな
高校生って
私も高校生だったことあるのにな…
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