『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話
「センセ」



「天ヶ崎くん…」



アレから城田先生が
昼休みにパトロール?みたいに保健室に来て


天ヶ崎くんの姿をずっと見てなかった



城田先生も言いくるめられたわけじゃなくて
一応警戒してるんだ



「ちゃんと仕事してますね」
いつかの言葉、そのままお返しします



「天ヶ崎くん、この前は…」



「大会ダメだった…ベスト8」



天ヶ崎くんの中では
この前抱きしめたことは
なかったことになってるのかもしれない


それなら
それでよかった



「ぜんぜんダメじゃないじゃん!
ベスト8ってスゴくない?」



「優勝するつもりだったから…」



「そっか…」



「優勝したら
センセーご褒美くれるって言ってたじゃん」



私が言ったんじゃなくて
天ヶ崎くんがちょうだいって言ったんだけどね



「残念だったねー」



「何がいいか考えてたんだけどな…」



また変なこと考えてたのかな?って

なに?ってこわくて聞けなかった



私ができることは

これ以上近くならないこと



またこの前みたいなことが起きたら

困るのは…



大切な人を困らせたくない
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