『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話
宮澤先生が産休に入るから
私がここを引き継いだ



宮澤先生と城田先生は同期らしい



宮澤先生の教えは

触れてしまったら
咲かないものも咲いてしまうことがある

だから
最初から種をまかない

水は必要最低限



必要以上に接しない
接近は最小限に

生徒と先生の距離のことだ



思えば私が城田先生を好きになったのも
城田先生が私に触れたから

城田先生は何の気もなく
ただ触れただけだと思う



「佐伯、大丈夫?」

私の背中に当てられた
城田先生の手の温もりは
今でも憶えてる



宮澤先生が言うには
城田先生は天然のたらしらしい

無自覚にも程があるとも言ってた



たぶん宮澤先生も城田先生のこと
好きだったんじゃないかな

私の他にも城田先生に恋した生徒はいると思う



でも
城田先生は結婚して奥さん一筋

そこがまたいいのかもしれない



いい先生って
そーゆーことかな…
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