『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話
「菊池さん、あのね
私…
友達にも誰にも言えなかったことがあって…」



「なに?なに?
私だけに教えてよ!」



「うん、聞いてくれる?
私がここで働いてる理由

私ね、ここの卒業生なの
この学校に好きな先生がいて
またここで働きたいな…って
戻ってきたの」



「レンレン、恋バナじゃん!
え、好きな先生ってダレダレ?
まだこの学校にいるの?
まだ好きなの?」



「うん、いるよ
その先生、もぉ結婚してたの」



「ねぇ…レンレン
城田先生じゃないよね?

お願いだから
城田先生以外にして!」



「ハハハ…
以外にできない
城田先生でしたー」



「え゛ーーー!!!
八方美人で調子よくて
弱いし頼りないヘタレだよ!
レンレン、マジで?」



「うん
そこが好きだったの」



「へー…
レンレンて男の趣味悪いね
見る目ない

私が女だったら…って…
まぁ、女なんだけど
城田先生はまず120%ないです

天ヶ崎先輩も120%なかったけど
天ヶ崎先輩どんどん変わってきてて
最近大人だな…って思うところあって
男だな…って思うところあって
今はまぁ…120%ではなく…
まぁ100%ぐらい、ないです」



「アハハ…
結局ないんだね」



「私もぉ、好きな人がいる人は
好きになりません

だから天ヶ崎先輩は
レンレンにオススメしとく♡」



「あ!絶対言わないでね!
城田先生のこと」



「死刑になっても言いません!
あ、でも、死刑になる前の日に暴露するかも…

レンレン、ありがと
私だけに話してくれて…

私、女の子でよかった」



そう言った彼女は

すごくかわいくて

すごく女の子だった
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