『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話
「失礼します」
「はーい!」
今どきの女子高生は
メイクしてるの当たり前ね
メイクなんかしなくても
かわいいのに
「どーした?具合悪い?
ここに名前書いてくれるかな…」
【保健室利用者名簿】
「あの…
最近、ケガした人来ませんでしたか?」
「んー…いたかな…」
いたな
あの子
天ヶ崎くん
「とりあえず、ここに名前とクラス書いてね」
[1−C 菊池 理央] きくち りお
1年生ね
「何かあったの?」
個人情報は簡単に漏えいしません
まずは話を聞かせて
「えっと…」
言いにくそうに俯いた
あー…なるほど
この子が天ヶ崎くんの猫ちゃん
ショートカットでボーイッシュだけど
この子も少女漫画みたい
天ヶ崎くんにお似合いかも
でも…
「何があったか知らないけど
暴力はよくないよ
ちゃんと話し合った?」
こんな細くてかわいい子が
あんな傷つけたの?
「それが、アレから先輩部活きてなくて…」
同じ部活なのね
同じ部活の年下のカノジョか
「アレから…って
確か…1週間前くらいだったよね?」
「はい…」
「学校には…?」
「来てないと思います」
「んー…部活は何部なの?」
「ボクシング部です」
なるほど…
それであの傷
「無闇にその力を使ってはいけません」
「…ですよね」
「付き合ってるなら連絡とれるでしょ
とりあえず謝って…」
「え…付き合って…ません
私と天ヶ崎先輩が?
ないです、ないです」
「え?」
男女のいざこざからのケンカじゃなくて?
「私が3年生の先輩にずっと言い寄られてて…
それで、天ヶ崎先輩が間に入ってくれて…
そしたら、殴られちゃって…
あの…顧問には絶対言わないでください!」
ふたりは付き合ってたんじゃないんだ
私の勘違い?
「それは一応報告しないと…」
「大会が近いんです
お願いします!
言わないでください」
天ヶ崎くんは親に連絡されるのも嫌がってたな
「んー…
相手の生徒はケガは?」
「してないです
天ヶ崎先輩は手を出さなかったので…」
「んー…なるほどね…
この件は、ちょっと私の中で保留します」
「はーい!」
今どきの女子高生は
メイクしてるの当たり前ね
メイクなんかしなくても
かわいいのに
「どーした?具合悪い?
ここに名前書いてくれるかな…」
【保健室利用者名簿】
「あの…
最近、ケガした人来ませんでしたか?」
「んー…いたかな…」
いたな
あの子
天ヶ崎くん
「とりあえず、ここに名前とクラス書いてね」
[1−C 菊池 理央] きくち りお
1年生ね
「何かあったの?」
個人情報は簡単に漏えいしません
まずは話を聞かせて
「えっと…」
言いにくそうに俯いた
あー…なるほど
この子が天ヶ崎くんの猫ちゃん
ショートカットでボーイッシュだけど
この子も少女漫画みたい
天ヶ崎くんにお似合いかも
でも…
「何があったか知らないけど
暴力はよくないよ
ちゃんと話し合った?」
こんな細くてかわいい子が
あんな傷つけたの?
「それが、アレから先輩部活きてなくて…」
同じ部活なのね
同じ部活の年下のカノジョか
「アレから…って
確か…1週間前くらいだったよね?」
「はい…」
「学校には…?」
「来てないと思います」
「んー…部活は何部なの?」
「ボクシング部です」
なるほど…
それであの傷
「無闇にその力を使ってはいけません」
「…ですよね」
「付き合ってるなら連絡とれるでしょ
とりあえず謝って…」
「え…付き合って…ません
私と天ヶ崎先輩が?
ないです、ないです」
「え?」
男女のいざこざからのケンカじゃなくて?
「私が3年生の先輩にずっと言い寄られてて…
それで、天ヶ崎先輩が間に入ってくれて…
そしたら、殴られちゃって…
あの…顧問には絶対言わないでください!」
ふたりは付き合ってたんじゃないんだ
私の勘違い?
「それは一応報告しないと…」
「大会が近いんです
お願いします!
言わないでください」
天ヶ崎くんは親に連絡されるのも嫌がってたな
「んー…
相手の生徒はケガは?」
「してないです
天ヶ崎先輩は手を出さなかったので…」
「んー…なるほどね…
この件は、ちょっと私の中で保留します」