幸せのつかみ方
現在 <想う>
逢いたい気持ち
浅倉の家を出た私は、病院の屋上へ行った。
スマホの画面を開く。
けれど、そこには樹さんのアドレスもLINEもない。
忘れると決めたあの日。
全てを消去したからだ。
樹さんの家も知らない。
勢いに任せて樹さんに会いたいと思ったけれど、連絡手段がないことに途方に暮れる。
これは、もうあきらめろと言う神様の御言葉なんじゃないかとまで考えてしまう。
溜息をこぼし、空を見上げた。
もっと早くに樹さんに思いを告げていたら・・・。
恐がらずに樹さんのことを信じて入れば・・・。
後悔ばかりが募っていく・・・。
『残りの人生後悔しないで』
と言った過去の自分に笑ってしまう。
裕太に言う前に、自分自身が後悔だらけじゃないか。
「好きです、樹さん・・・逢いたいです・・・」
空に向かって小さく呟いた。
良く晴れた夜の空は、無数の星を輝かせていた。
スマホの画面を開く。
けれど、そこには樹さんのアドレスもLINEもない。
忘れると決めたあの日。
全てを消去したからだ。
樹さんの家も知らない。
勢いに任せて樹さんに会いたいと思ったけれど、連絡手段がないことに途方に暮れる。
これは、もうあきらめろと言う神様の御言葉なんじゃないかとまで考えてしまう。
溜息をこぼし、空を見上げた。
もっと早くに樹さんに思いを告げていたら・・・。
恐がらずに樹さんのことを信じて入れば・・・。
後悔ばかりが募っていく・・・。
『残りの人生後悔しないで』
と言った過去の自分に笑ってしまう。
裕太に言う前に、自分自身が後悔だらけじゃないか。
「好きです、樹さん・・・逢いたいです・・・」
空に向かって小さく呟いた。
良く晴れた夜の空は、無数の星を輝かせていた。