幸せのつかみ方
プロポーズの想い出
裕太のプロポーズはサプライズもなければ、特別なシチュエーションでもなかった。
ごくごく普通の日常の一コマでのプロポーズだった。
あの日は休日の前日で、私はいつものように裕太の部屋で夕食を作っていた。
メニューは裕太の好物の唐揚げだった。
「裕太さん、もうごはん出来るからテーブル片付けてー」
いつもは呼ぶとすぐに返事をしてくれる裕太だったが、この日は返事をしなかった。
何か物思いにふけっている様子で、呼ばれたことに気付いていないようだった。
近くまで行ってもう一度呼びかける。
「ああ、ごめん。何?」
「裕太さん、もうごはん出来るからテーブル片付けて」
「おうー」
そう言って、テーブルの上を片付けて運ぶのを手伝ってくれた。
どうしたのだろうと心配になる。
「千夏は結婚したい?」
「え?そりゃ、まあ、、、したいよ」
いきなりどうしたというのだ?
唐突な質問に動揺しながら返事をする。
すると、裕太は少し間を開けてこう聞いた。
「する?」
と。
「え?いいの?」
「うん。いいよ」
「嬉いっ!」
そしてぎゅっと抱きしめてくれた。
「一緒に幸せになろうな」
そう言われて嬉しくて涙が止まらなかった。
「泣き虫だな」
と裕太は笑った。
ありふれた日常会話のようなプロポーズ。
ドラマみたいな特別なものはなかったけれど、ものすごく嬉しかった。
嬉しすぎて泣いてしまった。
張り切って作りすぎた大皿いっぱいの唐揚げ。
嬉しくて、胸がいっぱいでほとんど食べれなかった。
「作りすぎだろ」
と裕太は笑いながら全部食べてくれた。
ごくごく普通の日常の一コマでのプロポーズだった。
あの日は休日の前日で、私はいつものように裕太の部屋で夕食を作っていた。
メニューは裕太の好物の唐揚げだった。
「裕太さん、もうごはん出来るからテーブル片付けてー」
いつもは呼ぶとすぐに返事をしてくれる裕太だったが、この日は返事をしなかった。
何か物思いにふけっている様子で、呼ばれたことに気付いていないようだった。
近くまで行ってもう一度呼びかける。
「ああ、ごめん。何?」
「裕太さん、もうごはん出来るからテーブル片付けて」
「おうー」
そう言って、テーブルの上を片付けて運ぶのを手伝ってくれた。
どうしたのだろうと心配になる。
「千夏は結婚したい?」
「え?そりゃ、まあ、、、したいよ」
いきなりどうしたというのだ?
唐突な質問に動揺しながら返事をする。
すると、裕太は少し間を開けてこう聞いた。
「する?」
と。
「え?いいの?」
「うん。いいよ」
「嬉いっ!」
そしてぎゅっと抱きしめてくれた。
「一緒に幸せになろうな」
そう言われて嬉しくて涙が止まらなかった。
「泣き虫だな」
と裕太は笑った。
ありふれた日常会話のようなプロポーズ。
ドラマみたいな特別なものはなかったけれど、ものすごく嬉しかった。
嬉しすぎて泣いてしまった。
張り切って作りすぎた大皿いっぱいの唐揚げ。
嬉しくて、胸がいっぱいでほとんど食べれなかった。
「作りすぎだろ」
と裕太は笑いながら全部食べてくれた。