幸せのつかみ方
「なんか喉乾かない?」
「どこか入る?」
まだ歩いていろいろなところを探索してみたかったんだけど、ずっと運転してきた樹さんは疲れているだろうな。
そう思って
「うん」
と頷いた。
「それとも、飲み物買ってもう少し歩く?」
樹さんを見上げると、優しい目で見降ろされ、
「まだ1個しか食べてないし」
「うん。じゃん、自販機探す?」
「そうだね。人が多いし、蓋ができる方が安心だよね」
きょろきょろと人込みの中を自販機を探しながら歩く。
「あの角にある」
背の高い樹さんが自販機を見つけた。
烏龍茶を2本買った。
「中華まんには烏龍茶でしょう」
と言って、ペットボトルの蓋を開ける。
開けたいのだが、ボトルのキャップが硬くて開かない。
両手で持ち直してぐっと力を入れ・・・たところで、
「はい」
と樹さんが持つ烏龍茶を差し出す。
「まだ飲んでないよ」
とほほ笑まれ、
「少し開いてるから気を付けてね」
と交換してもらう。
「ありがとうございます」
ペットボトルが開かないとか、開けてもらうとか。
そんな態度をとるのが女の子っぽくて恥ずかしかった。
でも、昔から握力が弱いのは事実で。
わざととかじゃないって言うのも変だし。
なんてことを考えた。
「よし、では2つ目行きますか?」
「はい、行きますか!」
2つ目の肉まんを求めて歩きはじめた。
「どこか入る?」
まだ歩いていろいろなところを探索してみたかったんだけど、ずっと運転してきた樹さんは疲れているだろうな。
そう思って
「うん」
と頷いた。
「それとも、飲み物買ってもう少し歩く?」
樹さんを見上げると、優しい目で見降ろされ、
「まだ1個しか食べてないし」
「うん。じゃん、自販機探す?」
「そうだね。人が多いし、蓋ができる方が安心だよね」
きょろきょろと人込みの中を自販機を探しながら歩く。
「あの角にある」
背の高い樹さんが自販機を見つけた。
烏龍茶を2本買った。
「中華まんには烏龍茶でしょう」
と言って、ペットボトルの蓋を開ける。
開けたいのだが、ボトルのキャップが硬くて開かない。
両手で持ち直してぐっと力を入れ・・・たところで、
「はい」
と樹さんが持つ烏龍茶を差し出す。
「まだ飲んでないよ」
とほほ笑まれ、
「少し開いてるから気を付けてね」
と交換してもらう。
「ありがとうございます」
ペットボトルが開かないとか、開けてもらうとか。
そんな態度をとるのが女の子っぽくて恥ずかしかった。
でも、昔から握力が弱いのは事実で。
わざととかじゃないって言うのも変だし。
なんてことを考えた。
「よし、では2つ目行きますか?」
「はい、行きますか!」
2つ目の肉まんを求めて歩きはじめた。