太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
けれど自覚がないティアラに絵本を使って恋とは何かを説明していたが上手く伝わらずに挫折。
何かいい方法がないかとラーナに相談したのだった。
ラーナもラーナでいつまでも女々しく悩み続けて、一歩を踏み出さないブラッドに苛々していたようだ。
二人ともお互いが好きなのに上手く噛み合わずに、焦ったい状態がずっと続いていた。
そしてブラッドとティアラの尻を叩こうと、多少強引ではあるがこの作戦を思いついたのだった。
何だかんだで大成功である。
「国王陛下も、お二人の進捗状況が気になるのか毎日毎日私に聞いてくるんです……心配し過ぎて胃がキリキリなさってます」
「父上が……」
「ちなみに王妃殿下はうずうずしておられます」
「……だろうな」
何が鈍いのか考え込んでいたティアラに、リンナが説得するように問い掛ける。
「ほら、ティーちゃん。殿下は貴女の事をとても愛してるって言ったでしょう?」
「……ん」
「ティーちゃんは、殿下の事をどう思ってるの?」
「わたし……」
チラリとブラッドを見て、さっと視線を逸らす。
気持ちを聞かされた後から、ずっと胸元を押さえている。
そして自分の気持ちを少しずつ理解したのか顔を覆い隠して照れているようだった。
何かいい方法がないかとラーナに相談したのだった。
ラーナもラーナでいつまでも女々しく悩み続けて、一歩を踏み出さないブラッドに苛々していたようだ。
二人ともお互いが好きなのに上手く噛み合わずに、焦ったい状態がずっと続いていた。
そしてブラッドとティアラの尻を叩こうと、多少強引ではあるがこの作戦を思いついたのだった。
何だかんだで大成功である。
「国王陛下も、お二人の進捗状況が気になるのか毎日毎日私に聞いてくるんです……心配し過ぎて胃がキリキリなさってます」
「父上が……」
「ちなみに王妃殿下はうずうずしておられます」
「……だろうな」
何が鈍いのか考え込んでいたティアラに、リンナが説得するように問い掛ける。
「ほら、ティーちゃん。殿下は貴女の事をとても愛してるって言ったでしょう?」
「……ん」
「ティーちゃんは、殿下の事をどう思ってるの?」
「わたし……」
チラリとブラッドを見て、さっと視線を逸らす。
気持ちを聞かされた後から、ずっと胸元を押さえている。
そして自分の気持ちを少しずつ理解したのか顔を覆い隠して照れているようだった。