太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「ブラッド殿下、さっさと腹を括ってください」

「……ラーナ」


ブラッドは咳払いした後にベッドにいるティアラの元に跪く。
そしてベッドの上にあった赤い薔薇を手に取って直接渡した。

そして手の甲にそっと唇を寄せる。
ブラッドの瞳とティアラの瞳が重なった。


「ティアラ……ずっと貴女を思い続けていました」

「!!」

「俺と結婚してくれませんか?」

「……」

「……」

「わたしも…………」

「!!」

「……あなたの事が好きです」


満面の笑みを浮かべたティアラは、ブラッドに思いきり抱きついたのだった。







こうして太陽の王子様と月の御令嬢は無事結ばれました。


不思議なことに、二人が結ばれたことにより太陽と月の呪いは解けました。
夜も昼も普通の人と変わらない時間を過ごせるようになりました。

バラバラになっていた王家は時間を掛けて、また一つになったのです。


二人は末長く幸せに暮らしましたとさ……。




end
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