太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
ティアラは学園に通うのをやめて王妃としての勉強をする為に、午前中は城で王妃教育を受けている。
ダンスの相手として体を密着させるのは平気なのだが、恋人として抱きしめるとなると上手くできない。
自分の情けなさにびっくりしてしまう。
世間では完璧王子と言われており、自然と人目を惹きつけてしまう。
けれどティアラにはソレイユ家のカリスマ性は効果はない。
男らしくリードしたい気持ちもあるが、今までティアラには情けないところを見られてばかりなので今更取り繕っても仕方ないと割り切っていた。
それでも、かっこつけようとすると必ず失敗してしまう。
恐らくティアラの方が潔くかっこいいのが原因だろう。
「ブラッド殿下、早く行きましょう」
「ーー!!?」
ボーっとして考え込んでいるとティアラが手を引く。
そして何事もなかったかのように自然と手を繋いだ。
握手のような形ではなく、指を交互に絡めた恋人繋ぎである。
目標はティアラによって簡単に達成することができた。
固くなる体と溢れ出る手汗と戦いながら、ティアラと初めての町デートを楽しんでいた。
互いに初めてのことばかりで子供のようにはしゃぎながら、屋台で名前も知らない食べ物を沢山買って食べ比べをした。
ダンスの相手として体を密着させるのは平気なのだが、恋人として抱きしめるとなると上手くできない。
自分の情けなさにびっくりしてしまう。
世間では完璧王子と言われており、自然と人目を惹きつけてしまう。
けれどティアラにはソレイユ家のカリスマ性は効果はない。
男らしくリードしたい気持ちもあるが、今までティアラには情けないところを見られてばかりなので今更取り繕っても仕方ないと割り切っていた。
それでも、かっこつけようとすると必ず失敗してしまう。
恐らくティアラの方が潔くかっこいいのが原因だろう。
「ブラッド殿下、早く行きましょう」
「ーー!!?」
ボーっとして考え込んでいるとティアラが手を引く。
そして何事もなかったかのように自然と手を繋いだ。
握手のような形ではなく、指を交互に絡めた恋人繋ぎである。
目標はティアラによって簡単に達成することができた。
固くなる体と溢れ出る手汗と戦いながら、ティアラと初めての町デートを楽しんでいた。
互いに初めてのことばかりで子供のようにはしゃぎながら、屋台で名前も知らない食べ物を沢山買って食べ比べをした。