君が誰よりも好きだから
高校1年生の春、桜が舞い散る木の下で、
そんな大好きな幼馴染は私に
「好きです付き合ってください」
いつも笑顔な彼ではなく、真剣な表情でそう私に言った。
花の香りに包まれて、幸せで心が満たされていって、
考える間もなく、
「私も!冬貴が好き!大好き!」
私が大好きな太陽のような笑顔で、
世界一幸せそうな顔で、微笑んだ。
嬉しかった。そんな言葉では言い表せないほど、幸せだった。
私は世界一幸せだと言い切れるほどに。
この時ばかりは神様に感謝した。