君が誰よりも好きだから

冬貴に

「今日の放課後何してたの?」

そうメッセージを送った。


30分たっても既読すらつかない。

もちろん返信も来ない。


いつもの事いつもの事。


そう思いながら雨の降る空を見つめる。


今はちょうど梅雨。だからか雨がいまも強く振りつけている。


雨の日は佳奈の声がよく聞こえなくて悲しいなーと言っていた冬貴。


その言葉にキュンとした。


1時間くらい、ぼーっと空を眺めていると
通知がなった。


「何もしてないよ?」


そう冬貴から送られてきた。


震える手で文字を打ちやっとの力で送信する。


「明日の放課後あえない?」


もうすぐに聞いた方がいい。そう思って。

今回はすぐに既読ついて、

「いいよ。どこに行きたいの?」


「あの公園がいい。」



あの公園とは小さな頃からよく遊んでいる公園だ。


でも怖くて、もし別れを告げられたらどうしようって不安で不安で、



雨が強く打ち付ける音を聞きながら私は眠りについた。


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