【短編版】誕生日に捨てられた記憶喪失の伯爵令嬢は、辺境を守る騎士に拾われて最高の幸せを手に入れる
「え?」
リーズは訳が分からず、二コラのほうを見つめる。
二コラはその様子を見つめると、黙ったままリーズの肩を強く抱いた。
「なんだお前たちはっ!!」
中からフルーリー伯爵の声がしたのを聞くと、二コラとブレスは共にうなずきながら伯爵のもとへと向かった。
「父上!」
「ブレス、お前の仕業か、これはなんのつもりだ!」
「フルーリー伯爵、あなたは辺境の地に多額の税を国の指示なしにかけ、領民を苦しめていますね?」
「なっ?!」
「父上、ここに証拠の納税書と各書類がございます」
ブレスは持っていた書類の束を伯爵に見せると、伯爵は目を見開き驚く。
そして、きりきりと歯をくいしばり、恨むようにブレスに向かって吠えた。
「ブレスーーー!!!!! お前、裏切りおったな?!」
「裏切ったのではありません、最初からあなたの配下になどなっておりません。私はこの騎士、二コラと協力してあなたの不正を暴くために密かに交流していた」
(あ、あの時の人影はまさか……)
リーズは森でみかけた人物のことを思い出す。
(あれはお兄様だったの?!)
リーズは訳が分からず、二コラのほうを見つめる。
二コラはその様子を見つめると、黙ったままリーズの肩を強く抱いた。
「なんだお前たちはっ!!」
中からフルーリー伯爵の声がしたのを聞くと、二コラとブレスは共にうなずきながら伯爵のもとへと向かった。
「父上!」
「ブレス、お前の仕業か、これはなんのつもりだ!」
「フルーリー伯爵、あなたは辺境の地に多額の税を国の指示なしにかけ、領民を苦しめていますね?」
「なっ?!」
「父上、ここに証拠の納税書と各書類がございます」
ブレスは持っていた書類の束を伯爵に見せると、伯爵は目を見開き驚く。
そして、きりきりと歯をくいしばり、恨むようにブレスに向かって吠えた。
「ブレスーーー!!!!! お前、裏切りおったな?!」
「裏切ったのではありません、最初からあなたの配下になどなっておりません。私はこの騎士、二コラと協力してあなたの不正を暴くために密かに交流していた」
(あ、あの時の人影はまさか……)
リーズは森でみかけた人物のことを思い出す。
(あれはお兄様だったの?!)