保健室の死神くん


だったら、やっぱり速やかに去ろう。

そうしよう。


さくっとプリントを先生のデスクに置いた、そのとき。



「名前」


――――!


「なんていうの」

「……わたしの?」

「うん」

「く……楠田です」

「下の方」

「リノ、です」

「リノちゃん」



名前呼びされたかと思うと

突然、手を引かれ



「サボろ」



――――部屋の奥まで連れて行かれてしまった。


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