屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
って、当たり前か…!
膝枕してるんだもん、誤解されて当然だ。
すぐ誤解を解かなければ。
廿楽くんから離れて向き直った。
「あのっ!違うんです、私たちはその…」
そう思って割り込んだのはいいものの、言葉に詰まる。
私と廿楽くんって、いったいどういう関係なの…?
友達……ではないし、至って恋人というわけでもない。
そもそも、廿楽くんが私のことをどう思っているのかさえ不明だ。
この前あった球技大会の練習の日に保健室でした会話は、さすがに勘違いしそうになった。
『心優がお姫様なら、僕は心優だけの王子様になるよ』