屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
「用がないんなら暑いし帰ったら?センパイ」
明楽先輩に向かってそう言った廿楽くんの目からビリビリとしたのもが見えるのは、私の気のせいだろうか…。
「ふーん……廿楽くんもそーゆー顔できるんだ」
なんだか明楽先輩も黒い笑みを浮かべていて、2人の視界に私は入っていないらしい。
「俺、この間の球技大会で心優ちゃんのこと見つけたんだよね。可愛い子だなって。まさか廿楽くんのお気に入りとは思わなかったけど」
「心優にちょっかい出すのだけは絶対許さないから。僕、センパイだろうと容赦しないよ?」
「望むところでしょ。俺を誰だと思ってんの?」
「チャラ男」
「うーわ、酷」