屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
もう私は2人の会話についていけず、1人おいてけぼり。
私の名前が聞こえたような気もするけど、聞き間違いかも…?
とにかく、何を話しているのかさっぱりわからない。
「とにかく、心優は渡さないってこと。センパイになんかあげない」
明楽先輩が目の前にいることも気にせず抱きついてきた廿楽くんに、不覚にもキュンとしてしまう。
「っ…つ、廿楽くん?」
ど、どうしたんだろう…さっきから様子がおかしい気がする。
「…まぁ、廿楽くんなんて関係ないけどね。“彼氏”でもない廿楽くんに許可とる必要もないんで」