屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

明楽先輩も、ずっと笑顔なのに目が笑っていないような…。



「心優ちゃん。俺のこと、ちゃんと覚えておいて。またすぐに会いに来るから」



「あ…は、はい…?」



急に呼ばれて、意味もわからないまま頷いてしまった。



会いに来るから…って、なんのこと?



先輩が私に会いに来る理由なんてないよね?



「じゃ、そーゆーことで。またね〜」



混乱する私と敵意むき出しの廿楽くんに手を振って、明楽先輩は去っていった。



「はぁー…………」



廿楽くんは廿楽くんで、めちゃめちゃ長いため息吐いてるし。
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