屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
もし廿楽くんの心の中に入って行ったとして…。
それはきっと、土足で上がり込んで行くことを意味する。
廿楽くんのことを何も知らない。
知りたいけど…廿楽くんに嫌な思いはさせたくないの。
だから、今にも出てきそうな言葉をグッと飲み込んだ。
「…あの人には気をつけて」
すると、廿楽くんは私の手を握ってそう言った。
「………?」
気をつけて…って、なに?
明楽先輩は危険人物か何かなの…??
「明楽先輩と、絶対2人きりにならないで」