屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
ついには独り言を呟いてしまった。
なーんて、誰もいないから聞いてるはずもないんだけど。
「じゃあ、俺と遊ぼ」
「遊ぶって何をして………って、え?」
私以外誰もいないはずの教室に突如聞こえた声。
廊下の方を見ると、ニッコニコの明楽先輩が私に手を振っていた。
「明楽先輩!?」
「やっほー。心優ちゃん早いねー」
なんで2年生の廊下…しかも、こんな朝早くからいるの??
私が言えたことじゃないけど、普通ならまだ学校にすら着いていないのに。
頭の中がはてなマークでいっぱいになって混乱していると、明楽先輩はいつの間にか教室へと入ってきていた。