屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
「おー…懐かしい。ちょうど去年ここの教室だったんだよな」
グルグル見回すように歩く明楽先輩は、懐かしそうにそう言った。
「…C組だったってことですか?」
「そうそう。気楽でいいなぁ2年は」
「ふふっ、先輩は受験ですもんね」
「進路とかホントめんどいよ」
「お疲れ様です」
明楽先輩って話しやすいな…これは女子からモテるのもうなずける。
そしてここで、とあることを思い出した。
…あれ、そういえば廿楽くんに何か言われてなかったっけ?
明楽先輩が話しやすくて、普通に会話していて気がつかなかったけど。