屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

「よし、そうとなったら並ぼうか」



「はい!」



明楽先輩に続いて前にいる3人のお客さんの後ろに並ぶ。



「どれにしよう…」



待っている間にメニュー表を見て決めようと思い、うーんと唸った私。



「心優ちゃん、甘いもの好き?」



「え、すごい好きです…っていうか、今聞くんですかそれ」



たしかにおかず系のもあるけど、明らかに少ない。



ここで私が嫌いって言ったら、どうするつもりだったんだろう?



「ほら、女の子ってみんな甘いもの好きなイメージだから」



「なるほど?」



まぁ…それは否定しないけど…。



時々、こういう明楽先輩の言葉の片鱗に女の子慣れしていることが見受けられる。
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