屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

雨宿りにはちょうど良くても、捕まったらシャレにならない。



不安に思って聞いてみると、明楽先輩はあっけらかんと答えた。



「ん?ここは俺の家だけど」



オレノイエ……??



一瞬ポカンとなったけど、すぐに理解して明楽先輩の方を見る。



「…あ、明楽先輩のお家なんですか!?」



この、大きな黒い門があるこの家が?



私でも知ってる高いスポーツカーとかが泊まってて無駄に広い庭がある、この豪邸が??



「だからそうだって。そんな面白くない冗談言わないよ?」



「そう…ですね。すみません、びっくりしちゃって…」



「まぁ、ちょっとデカいよね」



“ちょっと”どころじゃありませんが…?



まだまだ気になるところはいっぱいあるけど…。



「っくしゅん…!」
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