屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

お礼を言うのは先輩じゃなくて私なんじゃ…?



私が自分の提案を受け入れたことがそんなに嬉しいのか、さっきとは打って変わって笑顔になる明楽先輩。



…やっぱり変な人。



「んじゃ、リビングで待ってるね。ゆっくりで大丈夫だよ」



「はい。お借りしますね」



そうして明楽先輩が出ていったことを確認し、いざお風呂に入った。



さっき入れたばかりだというのに、もう浸かれるくらいにお湯が溜まっている。



うちのお風呂の何倍の大きさだろう…。



どこもかしこもピカピカで、ちょっと目が疲れる。



しかも、これ多分ジャグジー付きだよね…?



どれだけお金持ちなんだろうと思って、あることに気がつく。
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