屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
脱衣場を出た私は、先輩に言われた通りリビングへと向かった。
ここ……だよね、たぶん。
「先輩、お風呂ありがとうございました」
そう言ってドアを開けると、明楽先輩は本のようなものを片手にコーヒーを飲んでいて。
「ゆっくり浸かれた……っ!!」
私を見た瞬間、目を見開いて顔を真っ赤に染め上げた。
……??
「先輩……?」
…はっ!もしかして、先輩も熱が出ちゃったんじゃ…?!
そんな考えになってヒヤッとする。
もしそうだったら、先にお風呂に入ってしまった私のせいでもあるのだ。
「す、すみません先輩…!大丈夫ですか!?」
「っ…な、なんでもないから大丈…」
先輩に近づき、私のおでこを先輩のおでこにくっつける。