屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
次から次へと起こる不測の事態に、脳内が処理しきれない。
どういう…こと?
先輩はさっきから何を言ってるの…?
「俺、心優ちゃんだけには手出したくないんだよ。こんなに良い子を悪い子になんて出来ない」
切ない表情の明楽先輩が、顔を歪める。
私は何も言えなくて、どうすることもできない。
「…考えておいて。言っとくけど俺、本気だから」
ただ、明楽先輩がおかしくて。
「心優ちゃんが欲しい。心優ちゃんの頭ん中、俺でいっぱいにしてよ」
断ることもできなかった私も、おかしかった。