屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
大きなため息を吐いた若菜は「でも」と続ける。
「ほんとにダメそうだったら帰ること。絶対無理はしないって、約束して。心配しなくても、廿楽と接点ないから話さないよ」
「うん。わかった」
「ん、ならよし。ポカリとか買ってくるから、おとなしく座ってな」
…ほんと、なんて友達思いなの若菜。
私、感動しちゃったよ。
「ありがと若菜〜大好き」
そんな思いを込めて抱きついたら、普通に振り払われた。
「暑苦しい…!それと、風邪移されたらたまったもんじゃないんだからあとでマスクも付けること。いい?」
「はぁい…」
至れり尽くせりって、まさにこういうこと。
しばらくしてから、ポカリとマスクを手にした若菜が戻ってきて言われた通りにした。