屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
顔を上げると、ポカリやゼリーが入ったビニール袋が置いてあって。
「っ…優しすぎるよ」
『無理しちゃだめだよ』
そんなメッセージが書かれた付箋が、貼り付けてあった。
若菜や廿楽くんにまで心配かけて…何してるんだろう、私。
ここまでくると、自分が情けなくなってくる。
自分の都合で周りに迷惑をかけて。
廿楽くんに至っては、心配してくれていたのに無視しちゃったのに…。
「ぅ…っ…」
教室にいるのは、話し込んでいる女子数人程度。
だから、私がちょっとくらい泣いても気づかれやしない。
「心優、お待たせ…って、心優!?」
でも、戻ってきた若菜にはバッチリ見られてしまった。