屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
廿楽くんの噂
「それで?また行くって約束したわけ?」
「…はい」
昼休みになり、私は目の前の友人の白石若菜にお説教を受けているところ。
紙パックのジュースを片手に、まるでお母さんのような口調で咎めてくる。
「廿樂と関わったって、ろくなことになんないよ。わかってるの?」
「そ、そんな怒らなくてもいいじゃん…?」
「怒ってない。心優が心配だから言ってんの」
はぁ…とわざと大きなため息をついて、ジュースの口にする若菜。