屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
俺に恋愛は向いてない。
そう悟った。
どの子と付き合っても、持って1週間。
最高記録は2週間。
しかも、全部俺が振られる側。
原因なんて考えなくてもわかる。
告白してくれた子たちのことを、本気で好きじゃなかったからだ。
その場の軽い気持ちだけで付き合い始めるから、長く続かないし振られる。
だったら彼女なんていらない。
俺には合わないんなら、無理に合わせる必要もないだろ?
我ながら最悪すぎる。
そんな考えがいつの間にか定着し、遊び人という名が広がっていた。
廿楽くんと出会ったのは、そんな生活を送っていた中3の夏休み前。
要領も良かった俺は、勉強も対して努力する必要もなく進学できると担任に言われていたため、呑気に日々を過ごしていた。