屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

なんだか色んなことが起こりすぎていて、どれから考えればわいいのかよく分からない。



まさか廿楽くんに抱っこされる日が来るなんて、思ってもしなかったな…。



……と、ここでまたふと思った。



…あれ?



そういえば廿楽くんって、私の家知ってるんだっけ…?



教えた覚えはないけど知ってた…とか。



いやいや…まさかそんなわけ…。



​────コンコン



グルグルとそんなことを考えていたら、部屋がノックされた。



お母さん……かな?



いつもとノックの仕方が若干違った気がしたけど、たぶん気のせいだろう。



「はーい」



お母さんなら髪の毛整える必要ないか…なんて思って、もう一度布団に潜り込もうとしたら。



「…意外と元気そう」



「へっ…?」
< 217 / 343 >

この作品をシェア

pagetop