屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
てっきり怒られるものだと思ってたから拍子抜け。
「今日サボったことは、これに免じて許してやる」
田中先生のお許しの言葉に、深く頭を下げたくなるくらい心が安らいだ。
そ、それは嬉しい…!
怒られるより全然マシだ。
「ありがとうございます!それで、何をすればいいんですか?」
「まぁ、話は職員室に入ってからな。あと、そこに廿楽もいるだろう?」
田中先生は職員室の扉を開けながら、廿楽くんの存在も言い当てた。
「どうせだからお前も手伝え。またお前と出席日数で揉めたくはないんだよ」
「……はぁ。ついてない」