屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

「自業自得だな。はっはっはっ」



そう言われた廿楽くんと私は、田中先生の机へと向かう。



「で、仕事って?」



廿楽くんは、先生にタメ口で問いかける。



「廿楽お前なぁ、敬語を使えといつも言って…」



「早くしてください」



「わかったわかった」



机の引き出しから先生が取り出したもの。



それは、1枚の紙切れだった。



なんだろう?その紙…。



「最近、勝手に保健室に出入りする生徒が増えたそうでな。養護教諭の先生も困っているらしい」



確かにそれは困りものかも。

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