屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
球技大会だよ、廿楽くん
季節は6月へと移り変わり、ジメジメとした梅雨に突入した。
髪の毛はうねってまとまらないし、半袖になった制服もたまに寒い時があるし…。
梅雨はいいことがないと思う。
ついこの間中間考査が終わったから、しばらく気が休めるというわけだ。
ん?私の順位はどうだったって?
………知らぬが仏、ってよく言うじゃん?
つまりそういうこと。
何となく察してね。
そしてこの時間は何をしているかと言うと…。
「では、これから今月行われる球技大会の種目決めをします。希望する種目の下に名前を書きに来てください」