屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
学級委員が教卓の前に立ち、クラスみんなに呼びかける。
そう、今月は球技大会があるためこれから種目を決めないといけないのだ。
普通は体育祭なのかもしれないけど、うちの高校はどうやら球技大会らしい。
雨が降ることが多いこの季節。
体育館でも行える競技の方がいいということだろう。
「どれにしようかなぁ……」
「どれでも一緒じゃない?」
「若菜は運動神経いいからそんなこと言えるんだよ…」
みんな各々友達と相談し合ったりしていて、私は若菜の席に来ている。