屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
俯きながら、大きなため息をつく。
「はぁ……疲れた」
「おつかれさま」
真上から抑揚のない声が聞こえて、ばっと顔を上げる。
「廿楽くん…!!」
「相当疲れてるね」
汗ひとつかいていない廿楽くんは、そのまま私の隣に腰を下ろした。
「うん…ちょっと疲れちゃったかも」
「ちょっとどころじゃないんじゃない」
「う……」
こんなに運動したのは久しぶりだから、さすがに疲れてないと言ったら嘘になる。
けど、私より篠原さんの方が圧倒的に疲れたはずだ。
知識もない私にもわかかるように教えて、同じ分動いたのだから。