屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
「…心優、大丈夫?顔赤いよ?」
そんな私の様子を見て、廿楽くんは顔をずいっと近づけてきたから。
「えっ…!?な、なんでもな……」
さらに熱が集まり、異常なほど顔が火照ってしまう。
「なんでもなくないでしょ、その顔。保健室行く?」
「っち、違…!ただ廿楽くんが可愛くて赤くなっちゃっただけだと思う、ので……」
…………やってしまった。
放った言葉は無事に廿楽くんの耳へと入り、まさに青天の霹靂といった顔で私を見つめてくる。
そして、私の同じように顔を赤く染めあげた。