屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。
廿楽くんの可愛いの基準がおかしいと思う。
頑張ると言っても、ただ下手っぴだったのをある程度できるようにしただけだし…。
それこそ、その過程は可愛いと言えるものじゃなくて。
とんでもなくどんくさい私を晒しただけに過ぎない。
「女子〜!ちょっと集合して〜!!」
う…もう呼ばれちゃった。
これから練習試合なんだと思うと、廿楽くんに言われたことのドキドキが緊張で違う意味のドキドキに変わる。
「…じゃ、じゃあ私行くね」
「あ、待って心優」
「うん?」