屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

そこら辺にいるような平凡な女子高生って感じ。



でも、そういう見た目の話じゃないんだ。



僕の言うことにいちいち反応して、表情をコロコロ変えるところとか…。



素直、って言うのかな。



心優は屋上に来て僕を見つける度に、顔を輝かせて途端に笑顔になるんだよ。



嫌われてはいないと自分で思えるほどに、僕を好いてくれていると自覚する瞬間。



つまらない日々が、心優の存在によってだんだん変わり始めてる。



今日だってそう。



球技大会だなんて面倒くさい行事、やりたくもない。
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